オンプレミスからクラウドに移行しているめぐみそです。
今回はContaboという海外のVPSを使ってみたので、レビューをして行きたいと思います。
なお、契約方法は記載していないですが、難しいことはないので何もみなくても契約できると思います。
Contents
※記事内の画像は、クリックで拡大します。
契約スペック
今回は、以下のスペックのものを契約しています。
CPU: 4コア
メモリ: 8GB
SSD: 200GB
スナップショット: 1
転送量: 32TB (下りは無制限)
速度: 200Mbps
価格(月): 5ユーロ + シンガポールの場合は 2.5ユーロ
初期費用: 5ユーロ
7.5ユーロは日本円にすると962円になります。1000円弱とは思えないほどすごいスペックではないでしょうか。
転送量に関しては、100Mbpsがずっと使い続けられる計算になります。
ただし、nested KVMは使用できないので、仮想マシンの中に仮想マシンは建てられません。(Dockerは普通に使用できます)
Contaboを開いた際にはドルで料金が表示されますが、
右上の「Currency」からユーロに変更できます。実際、ドルよりもユーロの方が安くなるので、ユーロにするのを忘れないようにしましょう。
マシンスペック
lscpuをした結果を掲載します。
使われているCPUは16コアのEPYCのようです。周波数は2.8GHzでした。
ベンチマーク
CPU
Sysbench
sysbench –test=cpu –time=20 –threads=1 run
シングルコアの場合、events per secondは 1557でした。
sysbench –test=cpu –time=20 –threads=4 run
4コアの場合、 events per secondは 5137でした。
UnixBench
1コア測定の場合は 1290.3でした。
4コア測定の場合は 2659.6でした。マルチコアだとかなり持ってかれるな〜という印象ですね。
価格帯にしては程よく性能が出てると思います。
実際の使用に影響が出ることは少ないかもしれませんが、ベンチマーク中のsteal値は5%程度でした。
ですが、aptを使用してパッケージをインストールしている最中は、
10%を超えるstealが発生していました。
どれほどの人数で共有されているのかは不明ですが、あまりみないsteal値であると思います。
ただ、4コアもこの料金で割り当てられているので、仕方ない部分なのかなとも思います。
メモリ
mbw 1024
ホストにはDDR4のメモリが搭載されていると思われますが、他のゲストOSと共有されているので、実際の速度はDDR3程度の結果となりました。
SSD
シーケンシャルリード
fio -filename=fio/test2g -direct=1 -rw=read -bs=4k -size=2G -numjobs=64 -runtime=10 -group_reporting -name=file1
276MB/sとなりました。SATA3の理論上の速度が540MB/s程度なので、他のサーバーとの共有分を考えると、半分くらいは他のサーバーに使われているようです。
シーケンシャルライト
fio -filename=fio/test2g -direct=1 -rw=write -bs=1m -size=2G -numjobs=64 -runtime=10 -group_reporting -name=file1
155MB/sとなりました。少しSSDにしては遅いかな?という感じですが、物理マシン上ではRAID構成のはずなので、その分のオーバーヘッドが高いのではないかと思われます。
ランダム性能に関しては、VPSにおいてはあまり差が出ないため、ここでは省略しています。
NVMeのプランも存在するので、この辺では足りないと言う方は、容量は少なくなりますが、NVMeを選択するのもありかもしれません。
ネットワーク
速度
速度はプランの最大速度である200Mbpsが出てくれています。
しかし、これはシンガポールからシンガポールのサーバーに接続した場合です。
というわけで日本のサーバーにある100MBのテストファイルをダウンロードしたところ、15.6MB/s出てくれました。
速度に直すと、約125Mbpsになるので、日本向けでも全然遅くない速度だと思います。
ping
pingは環境によってかなり異なります!筆者の環境でもどちらのネットワークを使用するかによってかなり変わりました。
実際に周りのユーザーの間でも、75msの方もいれば、300msを超える方がいました。
もしかしたら、適当に日本のサーバーを借りて、Proxy経由で接続させてあげるといいかもしれません。
まとめ
今回はContaboのVPSを使用して、ベンチマークをとってみました。
1000円を切る価格にしては、とても良い性能が出ていて、個人的にはとても満足しています。
ただ、CPUやストレージはあまり安定してるとは言えないような気もするので、本格的な業務用にはちょっと難しいかもなあという気もしています。
あとは日本にはロケーションが存在しないので、その辺も妥協点になるかと思います。