サーバーインフラをクラウドで整備するときの個人的おすすめ

毎日インフラが安くならないかとにらめっこしているめぐみそです。

今回は個人的に気になっているところや、使ってよかったサービスなどを紹介していきます。
備忘録です。

初心者向け

まずは初心者向けです。
初心者向けの定義として、日本語がメインであるサイトや、サポートが手厚いところなどを初心者向けとしていきます。

さくらのレンタルサーバー

王道ですね。黎明期からあるレンタルサーバーですが、そこまで性能が悪いわけではありません。

おすすめは最安プランであるレンタルサーバーライトです。

昔は10GBだったような気がしますが、今は100GBまで増えたんですね。

ただ、MySQLが使えないので、WordPressには使用できません(*1)が、何か静的サイト(いつ見ても表示が変わらないサイト)であれば、何も気にすることなく使用できると思います。
老舗なので、使い方等の解説記事はたくさんありますので、公式サイトのヘルプで分からなくても何とかなると思います。
サポートもあるので、そこで聞くこともできそうです。

それより上のプランが、スタンダード等があり、そちらはWordPressが使用できますが、あまりにバズるとすぐに制限がかかったりするので、おすすめはしにくいかなあという印象です。

Xサーバー

WordPressを使うのであれば、個人的な2位はXサーバーになります。

プランはスタンダードでいいです。

容量も申し分ないですし、それなりに前からあるサービスなので、解説記事もかなりの量あると思います。

スタンダードで重くなってきたらプランを上げればいいと思いますし、ビジネスプランでも足りなくなるころには、初心者を脱してくるころだと思うので、WordPressを始めるのであればここが良いと思います。

唯一の欠点は、長期契約をしないと割引が嬉しくならない点ですね。
あと管理画面が少し慣れないと使いにくいと思います。が、WordPressは一発でインストールできるので、使うのはそれとFTPくらいだと思います。

vCPUとかメモリとかありますが、まああれば性能あがるんだなくらいに思っておいてください。

コアサーバー

個人的に超がつくほど気になっているサーバーです。

30日間無料体験だけしてみましたが、Xサーバーよりも直感的に使えるダッシュボードだったのが良かった点です。

プランにV1とV2がありますが、あまり深く考えずに値段だけ見ればいいと思います。
割り当てられる容量とかCPUとかに違いはありますが、それ以外には違いは気にならないですし、何ならV2よりV1のほうがいい点もあったりします。
例えばバックアップはV2の最安プランでは3世代と書いてありますが、V1の最安には15世代と書いてあったり。

唯一の欠点は会社がGMOであることくらい。


という感じで、初心者向けとしては主にレンタルサーバーが主流になります。

サーバーの管理や保守はサーバー会社に任せて、自分はWordPressや設置するコンテンツだけに集中すればいいだけです。

多少物足りない部分も出てくるかとは思いますが、その部分は次の中級車向けの部分に触れることになります。

中級車向け

ここからは中級車向けです。

中級車向けには、より自由度が高いが自分で管理が必要なVPSや、カタコトの英語でもなんとか対応できそうな海外サイトも登場してきます。

WebARENA Indigo

個人的にはIndigoをここで登場させます。

使われてるCPUがかなり古かったり、コントロールパネルで支払管理用とサーバー管理用で別れてるのでわかりにくかったりもありますが、それ以外はとっつきやすいかなと感じています。

料金も国内で知ってる限り一番安いです。(キャンペーン時だったので安く見えますが、通常は横線が引かれてるほうの値段です)

中級車向けな理由としては、VPSなので、自分でWebサービスならApacheなりnginxなりを入れて、セキュリティも自分で管理しなければいけないので中級車向けです。まあVPS全般そうなんですけどね。

なお、CPUはかなり古いです。なのでサイトの軽量化にも限界があったりして、ハードウェアが足を引っ張ったりする可能性も大いにあります。

XServer VPS

最近ノリに乗ってるVPSです。

使ったことはないですが、CPUがEPYC Milanと書いてあるだけあり、性能に関しては間違いないと思います。

料金は少しお高めですが、その分性能は信頼できるものです。

SSDが最大でも100GBしかありませんが、動画を設置しない限りは問題にならないと思います。

これならチューニングをして、ハードウェア側が足を引っ張ることもありません。

Vultr

海外産のVPSです。

海外でも大丈夫なの?と心配になりますが、日本にもサーバーがあるのでそこは問題ありません。
言語はすべて英語なので、サポートが必要になったら翻訳を活用しまくる必要があります。

今は円安の時代なので、料金面でみるとXServerのほうがいいです。
使いどころがあるとすれば、GPUが必要な場合にはVultrのほうがいい時があります。

日本でGPUだと、さくらの高火力サーバーとか、WebARENAのIndigoGPUなどがありますが、正直高いです。
なので、GPU用途で使うのであればVultrが候補に挙がると思います。
無論、コンシューマ向けのGeforceやRadeonではないので、それと比べちゃうと値段は張るかなという印象です。


というわけで、中級車向けはVPSだらけになりました。

というのも、レンタルサーバーだとroot権限がない分、レンタルサーバー会社側が用意したソフトなどを使うしかなくなってしまいます。(その分捕手が楽だったりするんですが)

VPSであればそれなりに性能が低くても、自分でソフトをチューニングしたり、最新の負荷が軽いようなアプリが使えたりもするので、いろいろ試しながら使えると思います。

上級者向け

さて、ここからは上級者向けです。

あまり聞かないようなサーバーや、安く済ませるために手段を選ばなくなってきます。

AWS Lambda

有名なサーバーレス環境です。

VPSのようなEC2を使うと非常に高額になりますが、Lambdaのようなサーバーレスを使えばかなり安くなるケースも存在します。例えばアクセス数がまばらなサイトとか。

ただし、転送量が高額だったり、逆にLambdaを使うと高額になったり、使い方に癖があったりするので、上級者向けです。

HostHatch

海外産のVPSです。

日本にもサーバーがありますが、実はEPYC Milanが使われているので、CPUの世代はXServer VPSと一緒です。

驚くべきはその値段です。
性能があがればあがるほどお得になりますが、最大の96GBプランでは、月額$69。約1万円くらいです。日本ではありえないくらい安いです。

ただし、よくサポートからの返事が遅かったり、対応が遅かったりするので、そのあたりを自分で対応できるくらいの知識と能力がないと、うまく活用するのは難しくなるかもしれません。

Webhosting24

これまた海外産のVPSです。

日本にサーバーがあり、中身のCPUには、Ryzen 3900Xが使われてます。
1コア当たりの性能としてはEPYC Milanとさほど変わりませんが、Ryzenにこだわりがある場合に使えると思います。

ただし在庫切れが頻繁に起こってるので、そこは注意が必要です。

コスパは日本のものとあまり変わりません。

料金は、メモリ1GBあたり3ユーロです。


上級者向けとしては、このような感じになります。

主には海外の会社が提供しているサーバーとかになります。
どういうわけか日本の会社より海外の会社のほうが安いですが、頑張って!日本の会社
(その代わりネットワークは日本の会社のほうが安定する場合がありなんとも)

質問コーナー

さくらのVPSは?

さくらのVPSは入れてません。
入るとするなら中級車向けですが、CPUが少し古かったりして、コスパが微妙なので入れてません。
老舗なので確かに記事は一番多いのですが、VPSだとほかの会社と使い方に差がほとんどないので、性能と値段がものをいう感じだと思っています。

ブログ主はどのルートだった?

私めぐみそは、最初はさくらのレンタルサーバー ライトを使ってました。

WordPressではないですが、その当時はさくらのレンタルサーバーを借りると、さくらのブログが使えたので、それを最初は使っていました。(10/4で終了する)

そのあとにさくらのVPSを使いだして、自宅サーバーになり、またクラウドに戻ってConoha、Indigo、Linode、Vultr、HostHatch、自宅サーバー(予定)のルートをたどっています。

たまにお試し程度にレンタルサーバーを触ることもあります。

vCPUとかメモリについて教えて

コアサーバーとかXサーバーについてるvCPUやメモリから解説します。

今ではスマホでもオクタコアとかよく聞くと思いますが、サーバーでも〇コア搭載みたいなものがあります。違う点は、サーバーの場合は、何十コアとあるうちの数コアだけが使えるという点です。
わかりやすく言うと、あればあるほど同時にアクセスを捌きやすいということになります。
勘違いしてはいけないのが、6コアあるからと言って、常に6コア使いまわせるということではありません。CPUはほかの方と共有されているからです。
大体割り当ての1/3から半分くらいまでに抑えておくと幸せかもしれません。

メモリはサイトを安定的に供給するにはなくてはならないものです。
VPSであれば、メモリを割り当てられた分100%使い続けられますが、レンタルサーバーだとメモリまで共有されるので、これも1/3から半分くらいがいいかも。

まとめ

今回は個人的おすすめなクラウドサービスをいくつか紹介してみました。

あくまで一例なので、こういうところがあるんだなくらいにとどめておいてください。いやほんとに。


*1: 正確には使用できたりしますが、多分少し多めのアクセスが来るだけですぐにサーバーがダメになると思います。どうしてもやりたい場合は、「WordPress SQLite」みたいな感じで検索するといいかも?