【本当に大丈夫?】SSDNodesというVPSを人柱で契約してみる

Overview

こんにちは!円安大打撃のめぐみそです!
ここまで円安でも海外でVPSを契約するほうがまだ安上がりなわけですが、その中でも突き抜けて安いのが、SSDNodesというVPSです。

今回は契約して色々試してみることにします。

概要

SSDNodesは世界にサーバーを設置しているVPSです。

毎回何かしらのクーポンを配布していますが、まあ大丈夫でしょう(?)
日本にもサーバーを設置しています。

料金

提供されてるのはVPSのみで、スタンダードVPSとパフォーマンスVPSの2タイプが存在します。

なお表示されてるのは3年払いの場合なので、1年払いと毎月払いでは金額が異なります。

スタンダードVPS

SMALLプラン
2コア, 8GB メモリ, 160GB SSD, 4TB 転送量, $49/年

MEDIUMプラン
4コア, 16GBメモリ, 320GB SSD, 8TB 転送量, $67/年

LARGEプラン
6コア, 24GBメモリ, 400GB SSD, 12TB 転送量, $83/年

2X-LARGEプラン
8コア, 32GBメモリ, 480GB SSD, 16TB 転送量, $117/年

パフォーマンスVPS

 

2X-LARGEプラン
8コア, 32GBメモリ, 640GB NVMe, 16TB 転送量, $133/年

4X-LARGEプラン
12コア, 48GBメモリ, 720GB NVMe, 24TB 転送量, $151/年

4X-LARGEプラン
12コア, 48GBメモリ, 960GB NVMe, 24TB 転送量, $170/年

8X-LARGEプラン
12コア, 64GBメモリ, 1.2TB NVMe, 32TB 転送量, $191/年

 

全体的に上のプランであればあるほどお得になる感じです。
とはいえ48GBや64GB契約するなら違うとこで専用サーバー契約したほうがいいのではないかと思いますが…

オプション

IPv4アドレス1個 $2/月
IPアドレスは標準でIPv6だけしかついてきません。IPv4が必要な場合はこのオプションを契約する必要があります。

スナップショット $プランによる/月
毎日取られるスナップショットを7日間保持してくれます。

お試し期間/返金保証

SSDNodesにはお試し期間はありません。

その代わり14日間は返金保証があります。
一度だけ料金を支払わないといけませんが、Paypalが使えるのでよしとします。

毎回変わるクーポン

SSDNodesは、クーポンをほぼ毎回というかクーポンがない日はないほどクーポンを発行しています。ただし、クーポンの内容は毎回結構変わっているため、安いサーバーがほしいという方はもしかしたらクーポンを厳選したほうがいいかもしれません。

今回の記事作成時点では、Standard VPSのLARGEプランが20%引きでなおかつスナップショットが無料になるクーポンが配布されていました。
個人的にはスナップショットよりも必要なデータだけ外部ストレージにバックアップするほうが好きなのですが、今回はスナップショットが無料なので有効にしてみます。

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契約

さてさて、契約の方をしていきましょう。今回はパソコンから契約を行います。

LARGEプランのGet Startedをクリックします。


カートに追加するためにメールアドレスを入れるように言われます。
今回は契約までするので、ちゃんとしたメールアドレスを入れてみることにします。いつもはただ眺めるだけだったので適当なメアドを入れてました


これでカートに入りました。デフォルトの設定のままでいいのならこのままチェックアウトでいいのですが、今回は設定を色々変更する必要があるので、「Customize Your Own Server」をクリックします。


まずは契約期間の設定です。

最初のページに表示されていた価格は3年契約の場合の価格ですが、今回は1年契約にしたいので、1 Yearを選択します。

少し値段は上がってしまいますが、それでも約$11/月くらいの価格なので、あまり割高感は感じません。


次にサーバーの場所の選択です。

デフォルトではアメリカはDallasになっていましたが、迷いなくTokyoを選択します。
Tokyoを選択するとなぜか10%引きにしてくれます。理由はわかりませんが、もらえるものはありがたくもらっておきます。


次にサーバーにインストールするOSの選択です。

ここは個人の好きなOSを選択すればいいと思いますが、ISOアップロードには対応していないので、ここで提供するOSしか選択できません。とはいってもArchがないこと以外は主要なOSにはほぼ対応しているので、困ることは少ないと思います。

今回はDebian 12を選択しました。


次にスナップショットの選択です。
スナップショットを有効にする場合は、Yesの横に料金が表示されますが、今回はクーポンのおかげでスナップショットが無料で利用できるので、このままYesにしておきます。

スナップショットがいらないよという方はNoにしておけば大丈夫です。


次にIPv4を有効にするかの設定です。

デフォルトでは有効になっているので、IPv4がいらないという方はOFFにすると、料金が節約できます。

今回の環境ではONじゃないといけないので、$18/年かかりますが、ONにしておきます。


次にSSHキーの設定です。

ここでsshのパブリックキーを貼り付けておくと、自動でキーがインストールされた状態になります。

今回は自分で設定したいので、ここは空欄のままにしておきます。


 

次にサーバーの名前と説明を設定します。

面倒であればそのままでも問題ありません。


最後に値段とオプションが正しいかどうかを確認します。

この時点ではまだクーポンは適用できません。問題がなければ「Proceed to Checkout」をクリックします。


ここでサーバーの料金が表示されますが、Promo Codeというところにクーポンコードを入れたあと、Validateとかかれたボタンを押すと、料金が割引されます。

今回は20%引きなので、このようになりました。


ここまで確認したら、その左側にある個人情報と支払い方法の欄を埋めていきます。

埋めていったら、「Complete Order」で契約しましょう。

Paypal決済の場合は、このあとPaypalの画面になります。


PayPal画面の一部ですが、$110.88の支払いが、日本円で18,680円になりました。円安が痛すぎる…


支払いが完了すると、このように支払い完了画面とともにオーダーナンバーが表示されます(隠れてる部分)。



ダッシュボードに行くと、サーバーはすでに構築されていました。早いです。


サーバーの情報はこのように表示されていました。

結構簡易的な表示で、VNCはありませんでした。
サポートに連絡すると有効にしてもらえるそうですが、今回はやりません。

パスワードは「Show Password」をクリックすると表示されます。

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サーバー操作

では契約も無事終わったので、サーバーを操作してみましょう!

sshコマンドで接続します。ユーザー名はrootなので、怪しい人に入られる前にちゃちゃっとやります。


というわけでサーバーにログインできました。

見た感じはあまりいじられていないDebianな感じがします。


apt updateしてみました。

アップグレードできるのは52パッケージなので、少し古いテンプレートのようです。

パッケージは以下でした。

OS自体の更新が含まれています。


ちなみに今話題のOpenSSHに対するRCEの脆弱性(CVE-2024-6387)についてですが、このサーバーに入っているOpenSSHは、バージョン9.2p1でした。

アップデートした直後なので大丈夫そうですが、アップデート前はおそらく古いバージョンだと思われるので、手動でアップデートしておきましょう。

スペック

とりあえず6コア 24GBメモリ 400GB SSDです。

CPUは Silver4216でした。

2019年発売の5年前のCPUなので、そこまで古くはないといった感じですが、性能が高いというほどでもないので、どうなるかは少し不安です。


メモリは以下のような感じで、スワップは初期設定されていませんでした。

メモリ使用量が気持ち多い気がします。

yabs(ベンチマーク)

次にいきなりベンチマークです!

サーバーにツールを入れてしまってからでは影響するのでね!いきなりやります!

おっと、cURLが入っていませんでした。ちゃんと入れておきましょう。


ベンチマーク結果は、以下になりました。

# ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## # 
#              Yet-Another-Bench-Script              # 
#                     v2024-06-09                    # 
# https://github.com/masonr/yet-another-bench-script # 
# ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## ## # 

Tue Jul  2 05:44:45 UTC 2024

Basic System Information:

Uptime     : 0 days, 0 hours, 33 minutes Processor  : Intel(R) Xeon(R) Silver 4216 CPU @ 2.10GHz CPU cores  : 6 @ 2099.998 MHz AES-NI     : ✔ Enabled VM-x/AMD-V : ❌ Disabled RAM        : 23.5 GiB Swap       : 0.0 KiB Disk       : 393.6 GiB Distro     : Debian GNU/Linux 12 (bookworm) Kernel     : 6.1.0-13-amd64 VM Type    : KVM IPv4/IPv6  : ✔ Online / ✔ Online

IPv6 Network Information:

ISP        : HIVELOCITY, Inc. ASN        : AS29802 HIVELOCITY, Inc. Host       : Strasmore, Inc. Location   : Chiyoda, Tokyo (13) Country    : Japan

fio Disk Speed Tests (Mixed R/W 50/50) (Partition /dev/sda1):

Block Size | 4k            (IOPS) | 64k           (IOPS)  ------   | ---            ----  | ----           ----   Read       | 48.71 MB/s   (12.1k) | 814.82 MB/s  (12.7k) Write      | 48.78 MB/s   (12.1k) | 819.11 MB/s  (12.7k) Total      | 97.49 MB/s   (24.3k) | 1.63 GB/s    (25.5k)           |                      |                       Block Size | 512k          (IOPS) | 1m            (IOPS)  ------   | ---            ----  | ----           ----   Read       | 5.30 GB/s    (10.3k) | 1.09 GB/s     (1.0k) Write      | 5.58 GB/s    (10.9k) | 1.17 GB/s     (1.1k) Total      | 10.89 GB/s   (21.2k) | 2.27 GB/s     (2.2k)

iperf3 Network Speed Tests (IPv4):

Provider        | Location (Link)           | Send Speed      | Recv Speed      | Ping             -----           | -----                     | ----            | ----            | ----             Clouvider       | London, UK (10G)          | 629 Mbits/sec   | 638 Mbits/sec   | 242 ms           Eranium         | Amsterdam, NL (100G)      | busy            | busy            | --               Uztelecom       | Tashkent, UZ (10G)        | 275 Mbits/sec   | 723 Mbits/sec   | 241 ms           Leaseweb        | Singapore, SG (10G)       | 1.43 Gbits/sec  | 2.41 Gbits/sec  | 77.2 ms          Clouvider       | Los Angeles, CA, US (10G) | 1.52 Gbits/sec  | 1.52 Gbits/sec  | 116 ms           Leaseweb        | NYC, NY, US (10G)         | 852 Mbits/sec   | 982 Mbits/sec   | 182 ms           Edgoo           | Sao Paulo, BR (1G)        | 649 Mbits/sec   | 586 Mbits/sec   | 348 ms          

iperf3 Network Speed Tests (IPv6):

Provider        | Location (Link)           | Send Speed      | Recv Speed      | Ping             -----           | -----                     | ----            | ----            | ----             Clouvider       | London, UK (10G)          | 670 Mbits/sec   | 688 Mbits/sec   | 242 ms           Eranium         | Amsterdam, NL (100G)      | busy            | busy            | --               Uztelecom       | Tashkent, UZ (10G)        | 54.5 Mbits/sec  | 437 Mbits/sec   | 235 ms           Leaseweb        | Singapore, SG (10G)       | 2.16 Gbits/sec  | 2.11 Gbits/sec  | 77.4 ms          Clouvider       | Los Angeles, CA, US (10G) | 1.37 Gbits/sec  | 1.55 Gbits/sec  | 116 ms           Leaseweb        | NYC, NY, US (10G)         | 967 Mbits/sec   | 996 Mbits/sec   | 171 ms           Edgoo           | Sao Paulo, BR (1G)        | busy            | 409 Mbits/sec   | 348 ms          

Geekbench 6 Benchmark Test:

Test            | Value                                          |                                 Single Core     | 711                             Multi Core      | 2737                            Full Test       | https://browser.geekbench.com/v6/cpu/6750747

YABS completed in 19 min 26 sec

とりあえずまずはSSDの速度ですが、十分な速度が出てると思います。あまり極端にIOPSが必要となるツールは実行できませんが、一般的なものであれば問題ありません。
512kだけ極端に結果がいいですが、ホスト側のキャッシュが効いてしまってるのではないかと思います。このあたりはまた検証する必要がありそうです。

ネットワークはHivelocityということで、文句なしの性能ですね。
この価格帯ならHEなのかなと覚悟しました(Looking Glassがなかったので)が、Hivelocityであれば問題なさそうです。

VM-xが無効なので、残念ながらVPSの中に仮想マシンは建てられません。

CPUについては少し結果が悪いですね。Silver 4216であればシングルコアは物理マシンであれば1000までいけるみたいですが、今回は711という結果でした。
ですが、ベースクロック動作であると仮定した場合、妥当なスコアなのではないかと思います。このまま維持してほしいところです。

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注意

Memory Ballooning

他のサイトで少し有名になってる話ですが、SSDNodesではMemory Ballooningが有効になっています。
それ自体は珍しくないのですが、問題はそれをかなり多用することが明らかになっています。
SSDNodes側の意見としては、「メモリキャッシュはホスト上で有効化されており、再度仮想マシン側で二重にキャッシュするのは適切ではない」としているようです。

ユーザーがどう思うかはそれぞれですが、メモリが返却される間はVPSが不安定になり気味ですので、少し注意したほうが良さそうです。

ソース

ちなみにこれをVPS側で無効にすると、利用規約違反となり、再度有効にするようメールが届きます。

利用済み転送量が見えない

SSDNodesではプランごとにネットワークの転送量が定められていますが、VPSがいくらネットワークに転送したのかは、ダッシュボード上からは確認できません。

VPS上から確認すればいいのですが、一番正確なのはダッシュボードで確認することなので、ここは少し残念に思いました。

まとめ

今回はSSDNodesを契約してみました。

他と圧倒するほどの安い金額ですが、契約直後の段階では特に性能で不満となる要素はありませんでした。
しばらく使い続けないと見えてこない部分はまだまだありそうなので、このまま運用してみたあとにまたレビューしようと思います。

スナップショットは手動ではなく24時間ごとに自動で取られる仕組みだったので、次回そこも可能であれば検証してみることにします。

気になった方はGoogleでSSDNodesと検索すれば、多分一番上に出てくると思うので、一度目を通してみてください。

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